問題が生じる前に

相続問題に悩まれ、解決に至るまでにご苦労を経験された方々に共通する傾向として、相続問題が具現化するであろうリスクを感じつつ、不安感や面倒さから先送りに放置してしまった共通点が見過ごせません。周囲から飛び込んで来る悪しき事例が自身が置かれた状況に酷似している、既に親族間の関係や空気が微妙になっている事を察知しつつ、腰が退けてしまった結果、故人を見送った後に問題が一気に噴き出してしまう展開です。

更に私達は日常から、常に相続問題ばかりに意識を向けて暮らしている訳ではありません。自身では正しく把握しているつもりが、実は誤解釈である場合も数多く、相続に関連するさまざまな決まり事や為すべき対応の複雑さが大きく影響しています。更に自分1人だけで然るべき善処策を模索する作業を続ければ、どうしても自己中心目線での解決策へと帰着してしまって当然であり、やはり一定の距離感に基づき、より冷静に全体を視野に入れた、第三者の専門家である税理士の助言が欠かせません。「灯台もと暗し」に陥りやすいのも相続問題の特徴であり、何より一定金額を複数の親族間で全員が納得する形で分配する作業は、経済社会に於いて容易な作業で無い事は周知の事実です。漠然とした不安感を覚えた時点で、まずは現状確認を目的に、早い段階で税理士にコンタクトを取る選択は、決して早過ぎる判断ではありません。